さぁ、インドへ行こう!~(23)

タクシーで、チェンナイ Chennai 空港からホテルへ向かう。車窓から外の景色を眺めてみる。その光景は前回と同じ、まさしくここはチェンナイ Chennai だと実感した。

沿道に掲げられている看板は、異様に大きい。また、そこに書かれている文字も、それまで居たムンバイ Mumbai とは全く違う。

丸みを帯びたその文字は、タミル Tamil 語。ここチェンナイ Chennai が位置する州は、タミル・ナドゥ Tamil Nadu 州。その州名通り、ここはタミル Tamil 民族の国である。そう、歴史的にイスラム文化の影響を受けていない、ドラヴィタ Dravida 文化の世界だ。

ひと口にインドと言っても、その場所によって暮らす人々や文化が全く違う。主要都市、デリー Delhi、ムンバイ Mumbai、コルカタ Kolkata、チェンナイ Chennai、のどこをとっても同じ民族ではない。

多くの民族が、インドというひとつの超大国の中に暮らしている。しかし、彼らは、それぞれ自分達の独自の民族を持ち、それを誇りに思っている。

ここチェンナイ Chennai は、南インドの代表都市。インドを、北インドと南インドに分けて称することが多い。その南インドの政治、商業の中心地、それがここチェンナイ Chennnai だ。

現在のインド全体の政治、経済の中心は、北インドに集中している。しかし、タミル・ナドゥ Tamil Nadu 州を中心に南インドに暮らすタミル Tamil 民族は、インドがインドたる所以は自分達である、と自負している。

よって、北インド、特に政治の中心地デリー Delhi に対しては、自分達の独自性を主張し、抵抗意識を強く持っているように聞く。

その、彼らが主張するインドがインドたる所以、ドラヴィダ Dravida 文化を、ここチェンナイ Chennai を中心に南インドで垣間見ることができる。

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