さぁ、インドへ行こう!~(46)

ロンリープラネット lonely planet に掲載されている写真に魅せられ、ぜひ訪れてみたかった海岸寺院 Shore Temple。

昨日はとんだ誤算で、参加したバスツアーはこの海岸寺院 Shore Temple をスルーしてしまった。1月1日で、訪問者が多くて混雑しているのがその理由だった。

しかし、1日違いの今日、1月2日は、人影がまばらである。本当に昨日は、そんなに混雑していたのかと疑いたくなるほどだ。

ガイドブックなどに掲載されている観光スポットの写真は、時として人の想像を過大にすることがある。特に、ロンプラ lonely planet に掲載されている写真は夕刻時にライトアップされていて、幻想的な雰囲気を醸し出していた。その映像が、俺をここに来る気持ちを強くさせた。

だから、天高く昇ろうとしている太陽に照らされている海岸寺院 Shore Temple に、最初はがっかりした気分にさせられた。しかし、世界遺産の建造物をゆっくりと見て周ると、そう思ってしまったことがとても贅沢なことだと気付いた。

ロンプラ lonely planet によると、この海岸寺院 Shore Temple は、7世紀半ばごろから建てられていたようだ。2つの大きな尖塔にはシヴァ Shiva 神が、第3の古い神殿にはヴィシュヌ Vishnu 神が祭られている、パッラヴァ芸術の最終形の世界遺産だ。

P1020012-2
1984年に世界遺産に登録された海岸寺院 Shore Temeple

P1020017-2
千数百年間、海風にさらされながらも朽ち果てることなく、我々の前にその見事な佇まいを見せてくれている

P1020031-2
ベンガル湾 Bay of Bengal に向ってそびえ立つ海岸寺院 Shore Temple

P1020014-2
シヴァ Shiva 神に仕える聖牛ナンディ Namdhi の像 

P1020018-2
外壁や尖塔には、数々のシヴァ Shiva 神が彫られている

P1020022-2

P1020026-2

P1020024-2
外壁に彫られ、風化したシヴァ Shiva 神

P1020020-2
海岸寺院 Shore Temple の石の隙間に逃げようとするリス

P1020037-2
暑い日差しが降り注ぐ海岸寺院 Shore Temple の近くでうずくまる子犬

さぁ、インドへ行こう!~(45)

昨日は、とんだ計算違いだった。タミル・ナドゥ州観光開発公団 Tamil Nadu Tourism Development の One Day Bus Tour で、マーマッラープラム Mamallapuram の海岸寺院 Shore Temple に行く予定が、その日はHappy New Year の大混雑を理由に行けなかった。

仕切り直しで、今日1月2日、ホテルで手配した Non-A/C の車で再びマーマッラープラム Mamallapuram 向かうことにした。

今日は第一目的の海岸寺院 Shore Temple を明確に伝え、夕方のバンガロール Bangalore 行きのフライトに乗るまで、近辺を案内してくれることで交渉が成立した。

料金は、値切りに値切り倒したが、1000ルピーを下回ることはできなかった。少し高いが、今回のチェンナイ Chennai 立ち寄りの目的を考えると、致し方ない。

インド滞在4日目ともなると、俺もインド時間に慣れてきた。8時にホテルを出発すると言われたが、1時間遅れの9時に、ホテルのロビーに降りていった。

不安な気持ちは気持ちは無いわけではなかった。予約した客がなかなか降りてこないから、勝手に運転手を次の客に回してしまることだってある。

そんな不安な気持ちを他所に、ホテルロビーにあるツアーデスクに向かって歩いていった。すると、フロントマンと話し込んでいた男性が、俺に近づいてきた。“俺が今日のドライバーだよ”と言っているかのように、身振り手振りで俺を車まで案内した。

TATA製の小型車は、とても乗り心地がいい。郊外に出て悪路に差し掛かっても、決して不快な乗り心地ではなかった。

ホテルを出て1時間ほど経ったころだろうか、マーマッラープラム Mamallapuram の最初の目的地、海岸寺院 Shore Temple に到着した。

P1020001-2
海岸寺院 Shore Temple の入り口

P1020036-2
入り口の左側脇にある料金所で、入場料を支払う

P1020005-2
入り口を入ってすぐ左側にある、海岸寺院 Shore Temple の歴史を紹介する石板

P1020003-2
入り口を入ると、海岸に向かって通路がまっすぐに伸びる

P1020006-2
海岸寺院 Shore Temple という名が相応しいと思わせる海岸線

P1020032-2
海岸寺院 Shore Temple の敷地の浜辺を、多くの人々が歩いている。波が荒い

さぁ、インドへ行こう!~(44)

旅先での行動は、全て予定通りになることは少ない。すべて自分でアレンジしても、またツアーに参加しても。特に、ここインドでは、予定変更を余儀なくされることが頻繁だ。

海岸寺院 Sea Shore Temple へ行くつもりでタミル・ナドゥ州観光開発公団 Tamil Nadu Tourism Development のツアーに参加したが、その肝心の海岸寺院 Sea Shore Temple へ行かないことが判明した。

昨夜もらったツアーのパンフレットを確認したが、行き先にマーマッラープラム Mamallapuram とは書かれているが、海岸寺院 Sea Shore Temple とは書かれていない。

マーマッラープラム Mamallapuram へは行くが、その時々によって立ち寄る観光スポットが変わるようだ。今日のツアーが海岸寺院 Sea Shore Temple へ行くと、俺が勝手に思い込んだだけのようだ。

翌日のバンガロール Bangalore 行きのフライト時間を変更し、海岸寺院 Sea Shore Temple へは明日また仕切りなおして出直すことにした。

ボート乗りからツアー客が戻ってきて、バスは次の目的地、ゴールデンビーチ Golden Beach へ向かって、チェンナイ Chennai 以内へ向かって走り出した。

40分ほど走ったころだろうか、幹線道路沿いに、ひときわ派手な建物が見えてきた。そう、それがゴールデンビーチ Golden Beach。

P1010209-2
チェンナイ Chennai に向かう幹線道路に突如現れた、ゴールデンビーチ Golden Beach の派手な入り口

P1010210-2
ゴールデンビーチ Golden Beach の入り口へ向かうツアー客

P1010211-2
いかにもインド的なオブジェ

入場料を払って中に入ると、そこには綺麗な砂浜の他に、遊園地も併設されているアミューズメント施設だった。

横浜住まいの俺には、日本国内の同じような施設を思いつかなかったが、かつての宮崎シーガイアなどは似たようなものかもしれない。(行ったことはないが・・・)

元来、海が大好きな俺は、さっきのボート乗りとは打って変わって、率先してゴールデンビーチ Golden Beach へ向かっていった。

昨日のチェンナイ Chennai 市内でも、今日のバスツアー客からも、みんながここゴールデンビーチ Golden Beach を薦めてくる。現地では、もっとも有名なビーチなんだろう。

P1010215-2
入り口脇の噴水で、涼をとりながら遊ぶ人々


P1010226-2
遊園地を抜けていくと、そこには白い砂浜が広がっていた

P1010228-2
波打ち際で友人達と戯れる若者

P1010230-2
サリーを着た女性が海から上がってくる姿を見られるのは、ここインドだけだろう

P1010231-2
綺麗な砂浜が永遠に続くように思われるゴールデンビーチ Golden Beach の海岸線

P1010237-2
写真を撮っていると、真ん中の男が俺を呼び寄せた。「俺達の写真を撮ってくれ」とさ

P1010242-2
日本でもお馴染みの綿菓子 cotton candy 。でも、なんか体に悪そうな色

さぁ、インドへ行こう!~(43)

昼食を終え、バスは再び動き出した。子供達も、お腹いっぱいになって眠くなったのか、さっきまでの元気さは衰えてきた。何人かは自分の席に戻り、昼寝しているようだ。

俺もいつの間にか眠ってしまったようだ。気がつくと、バスは停車し、次の観光地に到着したようだ。

そこでは、とある川でボート乗りを楽しむことができる。現地の人達には、特に子供達には、このようなアトラクションは楽しいだろう。

しかし、日本からわざわざインドに来ている俺には、ヴァラナシ Varanasi のガンジス川 Ganga で乗るならまだしも、こんなところでボートなんて乗っても仕方がない。

他のツアー客がボート乗りを楽しんでいる間は、バスに戻ってみんなの帰りを待つことにした。

時計に目をやると、既に15時近くになっていた。“海岸寺院 Sea Shore Temple にはいつ行くのだろう、もうあまり時間がないな。”と心配になってきた。

バスの運転手に確認してみた。すると、“今日は1月1日で、海岸寺院 Sea Shore Temple はとても混雑している。だから、今日のツアーでは行かない。”とのことだ。

マーマッラープラム Mamallapuram での第一の目的地 である、海岸寺院 Sea Shore Temple に行かないのか。何のためにこのツアーに参加したのか、バカらしくなってきた。

運転手に、ここから海岸寺院 Sea Shore Temple へどれぐらい掛かるか聞くと、オートリキシャーで30分ぐらいだという。行けない事はない距離だ。

しかし、海岸寺院 Sea Shore Temple からチェンナイ Chennai へはどうやって戻ればいいんだろう。初めて行く地なので、勝手がわからない。

さすがに60kmの距離をオートリキシャーで走るのはキツイ。ちゃんとタクシーはつかまるだろうか・・・と色んな心配事が湧き出てきた。

全ての心配事を運転手にぶつけてみたが、“それは心配はないが、あまりお勧めではない”とのことだ。

そらそうだろう。いま自分が催行しているツアー客が、ひとり抜け出して別の場所へ向かうのを進める運転手はいるまい。また、彼の言うとおり、今日の海岸寺院 Sea Shore Temple は、本当に大混雑していることもある。

いろいろ悩んだ末に、結局はこのままツアーに参加してチェンナイ Chennai まで戻ることにした。

しかし、海岸寺院 Sea Shore Temple へはどうしても行きたい・・・そのためにチェンナイ Chennai へ飛んできたのだから。

そう思った俺は、翌日朝一番のバンガロール Bangalore 行きのフライトを、夕方の便に変更することにした。

明日はもう一度、ここマーマッラープラム Mamallapuram へ来て、海岸寺院 Sea Shore Temple へ行くことに決心した。

P1010206-2
ツアーバスが立ち寄ったボート乗り場を示す看板

P1010205-2
タミル・ナドゥ州観光開発公団 Tamil Nadu Tourism Development が運営するボート乗り場なのか・・・

P1010200-2
日が傾いてきている中で、ツアーの子供達は両親達と楽しそうにボートに乗り込む

P1010204-2
辺鄙な場所であり、外国人は俺一人だった

P1010208-2
ここでもまた、カメラを向けるとみんな笑顔で応えてくれた

さぁ、インドへ行こう!~(42)

バスにツアー客全員が戻り、次の目的地に向かって出発だ。

ガイドがマイクを使って語りかける。相変わらず、訛りがきつい英語で判りづらいが、どうやらこの近くで昼食をとるようだ。

しかし、インドの食事の時間は、日本のそれとは大きく時間がずれている。今朝の朝食も、10時ぐらいだった。これからとる昼食も、14時を過ぎている。2時間ほどズレているのか。

ほどなくして、バスは近くのレストランに到着した。昼食はバイキング形式のインド料理。子供達は大はしゃぎで料理を取りにいく。

俺は、みんなの最後尾で、大皿を手に取った。それほど種類が多くはないが、端から順番に料理を盛っていく。

何度もインドを旅しているが、未だに知らない料理がたくさんある。日本では、見たこともないような料理をわざわざ外食することはないが、旅に出かけると初めて口にする現地料理も楽しみの一つだ。

日本人の俺からすると、決して見た目は良いとは言えないインド料理がたくさんあるが、意外とそういうものが美味かったりする。旅先では、生もの以外は必ず試してみることにしている。

昼食中も、俺の周りに子供達が寄ってきた。“これあげる!”と言っているのか、チャパティ Chapati を2枚差し出す。既に満腹であったので、“No, thank you.” と言って、断った。

バスの中で子供達と遊び、日が降り注ぐ中を歩いて回った。昼食を食べた途端に、疲れがどっと出てきたような気がした。

子供達より先にレストランを出て、外でタバコを一本吸うとにした。

さぁ、インドへ行こう!~(41)

バスは、カーンチープラム Kanchipuram からマーマッラープラム Mamallapuram へ向かった。

その道中では、車内の子供達は俺の周りから離れない。日本のこと、俺のことをいろいろと聞いてくる。どこの国の子供も、本当に無邪気で元気だ。

彼らの親たちが、時折、俺に気を使って最後尾の俺の席までやって来てくれる。“Are you exhausted?” 何人もの子供を、一度に相手をしているのが疲れると思ったのだろう。

彼らは、純粋な気持ちで俺に接してくる。嘘や偽りがまかり通る大人の世界に疲れた俺には、とても気持ち良い。癒される。

そうこうしていると、マーマッラープラム Mamallapuram へ到着した。

今回、マーマッラープラム Mamallapuram を目指したのは、海岸寺院 Sea Shore Temple を訪れたかったからだ。ロンリープラネット lonlyl panet や地球の歩き方で、海岸寺院 Sea Shore Temple の写真を見てから、是非行ってみたい所のひとつになっていた。

今回のインドの旅は、マイソール Mysore が最終目的地だが、ムンバイ Mumbai からわざわざチェンナイ Chennai に飛んだのも、その海岸寺院 Sea Shore Temple へ行きたかったからだ。

ようやく、マーマッラープラム Mamallapuram に到着し、俺の気持ちは海岸寺院 Sea Shore Temple へ一直線だ。その途中で連れて行かれるところは、あまり興味がない。

こういうときにツアーだと、料金が安い分、自分の思った通りの行動ができないのが難点だ。

マーマッラープラム Mamallapuram に着いたころには、同じツアーに参加している人たちとも打ち解け、子供達は完全に俺に懐いてきた。

今日は、海岸寺院 Sea Shore Temple へ行くこと、この子供達と遊ぶことで十分満足だ、と思うようになった。

そんな気持ちになると、ここがどこなのか関心がなくなっていたが、子供達も両親兄弟達とバスを降りて観光に出かけたので、俺もそれに着いていくことにした。

P1010171-2
マーマッラープラム Mamallapuram で最初に連れて行かれた場所。ここはどこ?

P1010173-2
インドでは、野良牛、野良犬の他に、ヤギまでもが街中で自由気ままに生きている

P1010194-2
インドではいわずと知れた野良牛達

P1010175-2
子供達が行く方向に着いていくと、なにやら歴史建造物らしきものが・・・入り口の看板を見てみると、ここが“5つのラタ(石彫寺院) Five Ratha”であることが判明した。

P1010178-2
石彫の象の鼻を撫でる女性達

P1010188-2
ライオンの石彫の前で記念写真を取る3人の男性

P1010179-2
石彫寺院の中で談笑する若者達

P1010180-2
見事な石彫寺院の前には、俺が参加したツアー客意外にもたくさんの人々が観光に訪れていた

それほど広くはない5つのラタ(石彫寺院) Five Ratha は、ざっと見て周るだけではそれほど時間は掛からない。俺は、石彫寺院から少し名晴れた石の上に腰を下ろした。

しばらくの間、遠目で、休日を家族や友人達と楽しく過ごす人達を眺めていた。すると、ツアー参加者達が戻っていくのが見えた。俺も腰を上げ、バスに戻ることにした。

さぁ、インドへ行こう!~(40)

しばらくすると、同じツアーに参加している人達が戻ってきた。どこの国の子供達も無邪気で元気で、兄弟や友達とはしゃぎながらバスに向かって走ってくる。

子供達は興奮冷めやらぬ状態で、バスに乗り込んでもワイワイと騒いでいる。お母さん達が注意するが、彼等は言うことを聞かない。

俺もバスに乗り込み、最後尾の自分の席に向かった。すると、バスの中ほどに座っている子供が、“コーリア?”と言ってきた。すかさず俺は、“ジャパニーズ”と答える。

ここ1~2年の間、インドを旅すると、“ コーリア?”と尋ねられること の方が多い。4~5年ぐらい前は、間違いなく真っ先に“ジャポネ?”と言われていたのだが。

インドへの進出は、現時点では日本よりも韓国の方が積極的のようだ。特にエレクトロニクス関係では、LGやSAMSUNGがインド市場を席巻しているようだ。SONY、Panasonic、ガンバレ!

話を戻すが、その子供に“ジャパニーズ”と答えると、彼は“ジャポネ!ジャポネ!”と騒ぎ出した。それを聞いた別の子供達も、同じように“ジャポネ!ジャポネ!”と言い出した。

今朝、バスに乗ったときから、みんな肌の色が違う俺のことが気になっていたんだろう。その彼との短いやり取りで、俺はバスの中で注目の的になってしまった。

まず、子供達が、最後尾に座る俺の周りに近寄ってきた。相変わらず“ジャポネ!ジャポネ!”と囃し立てる。ある子供が“Where in Japan do you come from?”と尋ねてくる。“I live at Yokohama.”と答える。

そうやって子供達と会話を続けていると、周りの大人達もとの会話に参加してくる。女性達は彼らの母親のようだ。子供と同じように、根掘り葉掘り俺の身上を聞いてくる。

素直に答えた後に、俺も彼等・彼女達に同じ質問を投げかける。“We’re from Haryana.”と返ってきた。友達家族と一緒に、ハリヤナ Haryana から南インドへ旅行に来ているとのことだ。

この時期のハリヤナ Haryana はとても寒いようだ。場所によっては雪も降るらしい。1年に1回、こうしてみんなで南インドへ来ているという。

彼等、インドの子供達は、屈託がなく無邪気だ。また、日本の子供達と違って、とても聡明で勉強熱心である。

最も年配格の9歳の男の子が、俺にクイズを仕掛けてくる。それは、日本でも聞いたことがあるクイズで、答えはわかっている。

すぐに答えてしまうと面白くないので、わざとわからない振りをした。すると、彼から出た言葉が、“Logical thinking. this is very simple.”だと。

いま日本で、異国人の大人を相手に“Logical thinking.”と言う子供がどれだけいるのか。いや、間違いなく、ゼロであろう。

加えて、物怖じせずに、俺に色んな質問をぶつけてくる。“Do you like India?” “Do you like curry?” と“Do you like ~?”シリーズの質問攻め。

俺も負けじと彼等に質問してみる。“Which subjects in school do you like?” これに対して、返ってきた答えは、“Science and math”

女の子も含めて半数以上の子供達が、“I like science and math”と答えてきた。これを聞いて、愕然とした。いま日本の小学生で、“数学と理科が好き!”という子供はどれだけいるのだろう。

彼等、彼女達が社会に出ていく20年後は、日本よりインドの方が、科学技術が発達しより豊かな国になっていることは間違いないだろう。

P1010168-2
最後尾に俺の席の隣に来て、質問攻めをする子供達

P1010169-2
最年少4歳の子供。猿っぽいマスクで、友達・兄弟の間ではイジメられキャラになっていた

P1010170-2
カメラを向けると、満面の笑みで応えてくれる

P1010195-2
右側の男の子が、最年長で9歳。とても聡明で、俺にクイズを出し、“Logical thinking.”と言った。友達の間では、兄貴分の存在のようだ

P1010199-2
上の猿マスクの子供のお兄ちゃん。兄弟ともに愛らしい笑顔を見せてくれる

さぁ、インドへ行こう!~(39)

デーヴァーラージャスワーミー寺院 Devarajaswami Temple では、思わず老人の誘いに乗ってしまい、時間が経つのを忘れてしまった。

時計に目をやると、ちょうどバスに戻ろうとしていた時間だ。ここから急いで歩いても5分はかかる。老人に事情を話し、彼のガイドを打ち切りたかったが、どうしても最後まで説明したいという。

時計を気にしながら彼の話を最後まで聞く。彼も気を使ってくれて、駆け足でガイドを続ける。

ようやく最後になり、俺は彼に100ルピーのお礼を渡して、一目散にそこから離れた。彼も、“Hurry up!”と言って、俺を見送ってくれた。

“100ルピーとは奮発しすぎかなぁ・・・”と思ったが、彼の熱心なガイドに思わず差し出してしまった。

デーヴァーラージャスワーミー寺院 Devarajaswami Temple 前のの目抜き通りに差し掛かると、遠くに俺の乗ってきた青いバスが見えた。“間に合った・・・”と思わず胸をなでおろし、元来た道をまっすぐに戻っていった。

バスに到着すると、中は誰も居ない。さっきのシルクショップにも、ツアー客は誰も居ない。“みんな、どこへ行ったんだ?”と思いながらも、まだバスが発射していないことに安心し、ジーンズのポケットからタバコを取り出した。

P1010167-2
バスの近くで停車していた車。今日は1月1日。インド流の注連縄(しめなわ)なのか??

さぁ、インドへ行こう!~(38)

デーヴァーラージャスワーミー寺院 Devarajaswami Temple では、巧みな老人の誘いに思わず乗ってしまい、どんどん彼のペースにはまり込んでしまった。彼は機嫌を良くし、次々と俺を案内する。

老人ではあるが、笑顔がとても可愛い。とても悪人とは思えない。俺を騙そうとしているのではなく、心底から、自分達の歴史文化財を外国人にわかってもらいたい、という純粋な気持ちからなのだろう。そうでなきゃ、その彼の表情は出てこないだろう。俺も、いつの間にか、心底から彼を信頼しきっていた。

P1010138-2
ブッダ Buddha もヴィシュヌ Vishnu 神の化身とされている

P1010139-2
ヒンドゥー寺院の彫刻は、このように艶かしいものも非常に多い。

P1010140-2
数百年前の時代に、このように何本もの石柱が並び立てられた

P1010143-2
またもや艶かしい彫刻が。いつの時代も、人間の性への欲求は抑えきれない

P1010146-2
この柱も、ひとつの岩から削りだされた

P1010147-2
細かく彫刻された部分も、欠けることなく現存していることも驚きに値する

P1010150-2
男性に寄り添い見上げる女性。この二人は結ばれたのだろうか・・・

P1010153-2
当時は、自動化された装置なんてない。どの石柱も手彫りで、同じものはひとつもない

P1010154-2
時代を問わず、インドではふくよかな女性が好まれる

ここ、デーヴァーラージャスワーミー寺院 Devarajaswami Temple は、ヴィシュヌ Vishnu 神に捧げられている。一方、さっき訪れたシュリ・エーカンバラナータル寺院 Sri Ekambaranathar Temple はシヴァ Shiva 神に捧げられている。

ヴィシュヌ Vishnu 神とシヴァ Shiva 神は、額につけられているマークが違うことを彼に教わった。ヴィシュヌ Vishnu 神は縦に一本線、シヴァ Shiva 神は横に三本線。

また、シュリ・エーカンバラナータル寺院 Sri Ekambaranathar Temple のシヴァ Shiva 神は、通称ビッグ・カーンチープラム Big Kanchipuram と言われる一方、デーヴァーラージャスワーミー寺院 Devarajaswami Temple のヴィシュヌ Vishnu 神は、リトル・カーンチープラム Little Kanchipuram と言われているとのこと。この両方の寺院は、捧げられている神の違いから、よく並び称されることが多いようだ。

さぁ、インドへ行こう!~(37)

他のツアー客がシルクショップで時間を費やしている間、俺は近くの寺院を一人で見学することにした。

ツアーバスで連れてこられたので、地図を見ても自分の居場所がわからない。よって、これから入ろうとする寺院がなんて所かもわからないが、気にせずゴープラムをくぐった。

寺院の中に入ると左側に、見事な彫刻が施されている柱が多数立てられている、広間らしき建造物が目に入った。

P1010127-2
多数の柱が、見事に彫刻されている

その方向に向かって歩き出そうとしたとき、一人の老人が俺に近寄ってきた。どうも、“ガイドをしてやるよ”と言っているようだ。

彼の申し出を無視していたが、俺と同じ方向に向かって歩き出す。どうも、あの建造物のガイドをしてやると言っているようだ。

彼から逃げるために他に行くのもバカらしいので、そのまままっすぐに歩くことにした。

P1010128-2
建造物の最も外側の柱。柱一本一本に彫刻が施されている

老人は、そそくさと建造物の中に入っていった。俺は、自分のペースで歩いていたが、彼はその建造物の上から、大きく手を振って俺に手招きをする。

彼の手招きで従ったわけではないが、たまたま俺が向かうところが、彼が案内する方向と同じだけだ。話しかけてきても、無視をし続ければいい。そう心に決めて、俺もこの建造物の中へ上がっていった。

無視をし続けるも、彼の言っている言葉が勝手に耳に入る。“全ての柱は、1つの岩から削られている・・・”との言葉に、思わず反応してしまった。“ひとつの岩から?”その俺の反応に気を良くしたのか、老人は次々と案内を始めていった。

P1010129-2
見事な彫刻に見惚れ、思わず老人の案内に反応してしまう

P1010132-2
どの柱も、ひとつの岩から削りだされている

ここのガイドに慣れた老人は、次へ次へを俺を案内する。写真をとる場所やアングルもアドバイスし、その手際の良さに思わず彼のペースに飲み込まれていった。さすがの俺も、彼の引き込む巧さに観念し、ここのガイドは彼に任せることにした。

“ここは、なんて寺院?”と聞いた。“デーヴァーラージャスワーミー寺院 Devarajaswami Temple ”と答える。地図で確認してみると、カーンチープラム Kanchipuram の中心から南東に外れたところにある寺院だ。

デーヴァーラージャスワーミー寺院 Devarajaswami Temple は、ヴィジャヤナガル朝 Vijayanagar によって建立され、ヴィシュヌ Vishnu 神に捧げらている。

老人いわく、“ヴィシュヌ Vishnu 神は、10のストーリーを持っている。1.fish、2.turtle、3.pig、4.lion、5.small boy、6.Rama、7.Vamana、8.Krshna、9.Kalki、10.Buddha。それらが全て、ここに彫刻されている”と言って、ひとつの柱を指差した。(後でネットで調べてみたら、10のストーリーとは、10の化身のことのようだ。)

P1010133-2
ヴィシュヌ Vishnu 神の10の化身が柱に彫刻されている

P1010136-2
小さな彫刻で、ところどころ風化されており、原型がわかり難くなっているものもある

P1010137-2
老人のガイドがなければ、絶対に気づかなかっただろう