ムトゥ踊るマハラジャ

インドは、年間800本も製作している隠れた映画大国である。

日本国内ではあまり劇場で見ることができないが、今回Amazonで『ムトゥ踊るマハラジャ』をのDVDを買ってみた。

実は、これが私にとってインド映画の初視聴。事前に、この作品やインド映画そのものについて、いろんな情報や評判を聞いていて、わくわくする気持ちが半分、不安な気持ちが半分、そんな思いを抱きながら、DVD-ROMをパソコンのドライブにセットした。

見終わった後の感想は・・・

第1に、やっぱり長い!(笑) 本作品は、2時間46分にもおよび、自宅で見ると少し肩がこってしまうほどである。

第2に、インド文化が全編にわたって、ふんだんに盛り込まれている。出ている役者は、もちろんすべてインド人。加えて、ヒンドゥー寺院が見えたかと思えば、インドの神ガネーシャ像も映し出される。

大地主ラージャや旅回り一座の女優ランガがカレーを食べるシーンは、当たり前であるが私がインドへ行ったときに見た作法と同じである。右手で食べ、すめば右手をコップの水で洗う。旅の思い出が強烈にフラッシュバックした瞬間である。

そして3番目は、うわさ通りで、作品全編を通してエンターテイメント色が強い。映画というより、ミュージカルといったほうが適切なのかもしれない。歌、踊り、アクション、スクリーンに登場している役者全員が所狭しと暴れまわっているような感じである。

かといって、ストーリーがない訳ではなく、涙あり、笑いあり、ロマンチックな気分にもなり、また最後にどんでん返しな展開が待ち伏せている。

日本のシアターでは、観客は静寂を保つのがマナーである。しかし、聞くところによると、インド国内の劇場では、歌・踊りのシーンでは観客も一緒になって手拍子をし、打ち足を踏み鳴らし、スクリーンに併せて歌い、全身で映画を楽しんでいるようである。

まだまだボリウッド映画の一端を垣間見ただけではある。が、インドというものを深く知るためには、このボリウッド映画も大きく貢献できる文化ではないか、と思っている。

この作品は1995年の作品。今から10年前である。経済発展の進んだ現代インドでは、どのような映画が製作されているのだろうか・・・

ムトゥ 踊るマハラジャ